介護福祉士Yuの体験記

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介護職の人手不足を考える

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いま介護の仕事をする人が足りていません。この先10年、20年後には現在よりもさらに足りなくなることが予想されています。本記事ではいったいどれくらい介護業界で人材が不足しているのか、また今から介護の仕事に取り組むことでどんな未来が予想されるのか、そんなことを考えてみました。

 

介護業界は人材が足りていない

さて、まずはいったいどくらい介護職員が足りていないのか、そこを把握するためにいくつか実際の数字を見てみましょう。改めて数字で見ると、いろいろ驚きが出てくると思いますが、それが日本の現状です。大げさかもしれませんが、介護に携わっていようと、そうでなかろうと、そんな世界をどう生き抜くか真剣に考えて損はないのではないかと思います。

1. 高齢者の数について

まずは高齢者(65歳以上)がどれくらいいるかですが、2015年9月時点でおおよそ3400万人と言われています。人口全体の約27%が高齢者だというのが現状です。4人に1人が65歳以上だということです。1950年時点では高齢者の数は500万人にも満たなかったわけですから、この60年あまりでいかに高齢化が進んだのかわかってもらえるかと思います。総務省統計局においても下記のような予測が発表されています。

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上手を見てもわかるように、高齢者数がピークを迎えるのは平成52年(2040年)頃だと予測されています。その時の高齢者数はなんと約3,900万人、高齢化率(全人口に占める高齢者の割合)は、なんと約36%です。周りを見渡せば3人に1人が高齢者だということです。世の中にはさまざまな予測がありますが、人口統計の予測というのは外れにくいと言われています。上記の数字は、今後の日本においてほぼ確実に訪れる未来だと言えるでしょう。

2. 介護職はどれくらい足りないか?

以上のような高齢者の増加が予想される中で、どれくらい介護職員は足りていないのでしょうか?

現在、日本で介護職に従事する人は、おおよそ180万人ほどがいると言われています。そのうち約3割くらい、約60万人程度が介護福祉士の資格を持っているとも言われています。介護福祉士については下記をご覧ください。

 それが2025年時点では約250万人くらいの職員さんが必要になるだろうと言われています。つまり、現状の職員数を考えると、約70万人程度が足りないということです。これをあと10年程度でどれくらい増やせるか、それによって介護職の働き方、給与、評価等々、いろいろなことが変わってくるのではないかと思います。

 

介護職の求人状況

そのような中で介護職の求人状況はどのようになっているのか、そしてどのようになっていくのか、データを見ながら考えてみようと思います。下記は厚生労働省「職業安定業務統計」と総務省発表の「労働力調査」をもとにしたグラフです。

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このグラフから言えることは大きく2点あります。

  1. 全業種の求人倍率と比べると、介護職の求人倍率は高い
  2. 失業率の低下と反比例する形で介護職の求人が増えている

介護分野の求人は非常に求められており、それは全産業より高い水準であるということです。上述したように明らかに人数が足りていないわけですから当然かもしれませんが、圧倒的に人数が足りていないので業界として働きたい人はウェルカム状態だということです。

人材募集の需要には地域差がある

ただ、注意しておきたいのは日本全体として介護職は求められていながらも、地域ごとにかなりの違いがあるという点です。下のグラフをご覧いただくとわかりますが、圧倒的に求められているのが東京です。次いで愛知、岐阜と続いています。逆に吸収ですと全般的に平均以下の有効求人倍率となっているのが特徴的です。

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このように、細かく見ればいろいろな違いはありますが、冒頭でも書いたように日本全体で少子高齢化は進んでおり、そのような状況において介護人材が今後求められることは間違いありません。

 

介護の仕事の将来性

そこで考えたいのが、介護の仕事の将来性です。いま介護職につこうかどうか、また現役で働いている方でもこれからどうしようかと考えている方は少なくないと思います。現状、介護職は決して給与や社会的な評価に恵まれているとは言えないのが現状だと思います。ここが将来的にどうなっていくのか、この項では考えてみます。介護職のお給料については下記の記事も併せてご覧ください。


介護の仕事をすることで得はあるか?

これから働く方、そして既に働いている方が、今後も介護の仕事を続けることに価値があるのか、徳はあるのかということですが、この点について意見、予測はさまざまだと思います。当サイトとしてはその価値は十分にあると考えます。

そう考える大きな理由は上述してきたように、今後介護業界における介護人材の需要はますます高まると考えられるからです。さらに、2016年現在よりも、その深刻度はさらに増すことが予想されます。そう考えると、その圧倒的な需要より、今よりも待遇や社会的な見られ方が改善されるだろうと考えるからです。今から、その業界で働いておくことによるメリットというのは決して少なくないと考えます。 

ただし、その際に意識しておきたいことが2つあります。

1. 働きたい、優れた事業所はどこにあるのか?

まず、良い職場を探すという観点です。聞いたことがある方も多いと思いますが、介護の職場はハードなところが多数あると言います。また、介護職と一口に言っても、施設ごとで働き方はさまざまです。どんなところでどんなふうに働くのか?自分の技能や性格を考えると、どういった場所で働くのいいのか、その点はしっかりと考えることが大切になるでしょう。

2. 専門性が重要になる

また、個人として意識しておきたいのは明確なスキル、そして専門性を身につけるという視点です。介護の仕事は一般にスキルがあまりつかない、またそういった人が多いと言われることがあります。ですから、そういった部分を意識的に強化することができる、できたのであれば、それは高い評価へとつながる可能性が高いと言えるでしょう。働く場所で何が求められているか、どんな技能があれば貢献できるのか、そういったことを考えることも重要になるはずです。

まずは自分に合った仕事を探すことから

上記を考えながら、あとはさまざまな求人情報を見ることが大切です。具体的にどのような仕事があるのか、条件があるのか、自分はどのような場所を望むのか、そういったことをしっかりと整理して、じっくりと最適な仕事場を探してみましょう。

焦らずとも、介護求人の需要は上述してきたようにしばらく続くはずです。例として下記でいくつかの求人サイトを紹介させていただきます。

MedFit

上記のいずれでも非常に多くの求人募集があります。ですから、5年10年かけてどのようなキャリアを歩みたいのかというところまで考えてから、仕事を選んでみることが大切なのではないでしょうか。

また、このような状況において、これまで述べてきたように、いかにしてより良く働くかという視点で多数の書籍も出ています。こういった本を読むことで勉強にもなりますし、良い仕事場選びにもきっと役立つはずです。読みやすいマンガなどもありますので、ぜひご覧になってみてください。 

49歳 未経験 すっとこ介護はじめました!

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マンガ ボクは介護職員一年生

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以上、介護業界における人材不足の現状について、さらにはそのような中でどのように自分に合った仕事を見つけるかを考えてきました。お読みいただきありがとうございました。