介護福祉士Yuの体験記

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介護現場でのチームワークを円滑にするために

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介護の仕事は1人ではできません。周りのスタッフとさまざまな面で協力をして、その人の仕事を完遂することができるのです。レクリエーションだって、入浴だって、食事だって、常にチームワークが要求されます。

また、介護現場においてはチームケアという考え方も重要です。これは上述したような介護職員同士のチームワークという意味でもありますが、介護職員だけではなく、医者や看護師、理学療法士、言語聴覚士といった各分野のスペシャリストとのチームワークも意味しています。チームケアにおいては、介護職も1つの専門職として、高い専門性が求められます。

今回はチームワークをよりよくするための方法について考えていきます。

 

理想の組織に向けての努力

しかし、すべての現場において、いかんなくチームワークが発揮されているかというと、必ずしもそうではないでしょう。それを如実に実感するのは、リーダーをやってみてだと思います。本当はこうしたい、こうしてほしい、そのような理想の動きができてることは決して多くありません。

そうなると、リーダーとしてはよりよいパフォーマンスのために、さまざまな試行錯誤をすることになるでしょう。1人ひとりのスタッフに要望を伝えたり、何が問題なのかを1人考えたり、時には仕事の仕組み自体に変革が求められることもあるでしょう。

そのように、さまざまなことをスタッフに働きかけて、これなら大丈夫だろうと職場を眺めてみると、3ヶ月経っても何も変わらない現実に直面することがあります。これはいったいなぜなのでしょう。

 

人の考え方は簡単には変わらない

まず、人ってそう簡単には考え方を変えられないですよね。言葉ではわかっていても、本心から納得して自分の行動を変えることって難しいものです。わかっているつもり、納得したつもりでも行動を変えられないということもあるでしょう。

歳をとると、その傾向はますます強くなります。50、60になったら、それまでの人生で培ってきた思考を修正するのは本当に容易ではないはずです。人によっては30歳だって、人から言われたことを素直に聞き入れられなくなっているということもあるでしょう。

組織にある慣性の法則

ひと1人ですらこうなのですから、それが集団になると、変化を起こすのはさらに容易ではありません。慣性の法則というニュートンが提唱した考え方があります。理科や物理の時間に習ったことを覚えている人もいるでしょう。これは、外からの力がなければ物体はその場にとどまり続けるという物体の性質を指します。また、物を動かそうとすると地面との摩擦が生じます。

この慣性の法則は人にも非常によく当てはまるのです。つまりは、人、組織というものは基本的に同じ場所にとどまり続けることを望む保守的な集団だということです。そして、彼らをどこかに動かそうと思っても、摩擦、抵抗が生じるということです。

保守的な考え方の介護現場

特に介護の現場というのは、基本的にはいつも同じところで同じ人を相手に仕事をします。そうなると、自然とこれが当たり前という働き方・考え方がつくられます。そのため、それ以外の考え方や行動を受け入れづらくなってしまうのです。

実際に介護現場で働いている人には、保守的な考え方が多いなと感じたこともあるはずです。もちろん、人の命を預かっている仕事ですから常に慎重な言動は求められますが、失敗を恐れるあまり改善のための変革が行われないのは大きな問題です。

 

長期的に、共に変わっていく姿勢が大切

しかしながら、打つ手がないというわけではありません。人が何かに反対するときはさまざまな理由がありますが、その1つがただ単に怖いだけという場合です。実は明確な理由はなく、ただそれだけということも多いのです。今の生活、生き方、考え方が快適、これをコンフォートゾーンと言います、そこから抜け出したくないというのです。

でもそれって、もう1つには変わろうにも何をしていいかわからない、どう変わるのかがわからないというだけの場合がほとんどです。逆に言うならば、そこを明確にすれば、意外なほどに人には変わっていける可能性が開けます。

人の気持ちに寄り添うことの大切さ

そのような場合に大切なのは、スタッフ1人ひとりと向き合うことです。Aさん、Bさん、Cさん、彼らをスタッフとしてみるのではなく、個々人として理解しようと努めるのです。好きな食べ物は何か、どんな趣味があるのか、これまではどのような経歴だったのか、そうやって人を知ることで自然と相手も心を開くことが少なくありません。

時間はかかりますが、人は変われるものでもあります。そのために、本カテゴリで書いているようにリーダーシップが重要になるのです。リーダーがどうしたいか、何を理想とするか、それがチームケアのチームワークを進化させるのです。

介護職におけるリーダーシップについては、下記の記事をご参照ください。

 

 

以上、お読みいただきありがとうございました。