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介護福祉士Yuの体験記

介護士の体験談や考え事、転職方法などをつづっています

介護職のお給料と年収

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これまでは介護職として働くための基本的な情報を紹介してきました。

今回は「お給料」にフォーカスをします。身も蓋もない話ですが、介護職というと、3Kや重労働にもかかわらず低賃金であることを揶揄されることが少なくありません。

ただ、そのような状況に対して、業界から何度となく改善を求める声があがっているのも事実です。現状では低賃金はある程度は改善されたのでしょうか?本記事では主にその点について考えていきたいと思います。

 

業界各職種のお給料

さっそく具体的なお金の話を見ていきましょう。介護職の平均給与額は全国平均でみると下記のようになります(2014年度)。

  • 訪問介護員(ホームヘルパー):約22万円
  • 施設介護員:約22万円
  • ケアマネジャ:約26万2900円

主な3職種を見ると、上記の金額になります。常勤職員全体の平均を見てみると、おおよそ月額22万円というところです。全産業の平均値が約33万円ですから、それよりも10万円以上低いということになります。多くの人が年収にすると300万円を下回る場合も少なくないのが現状です。

なぜ他の仕事よりも低賃金なのか?

なぜ、介護職の給料は安いのか、その理由はさまざまですが、その1つに介護職の給与は介護報酬から出ているというところにあるでしょう。介護報酬とはその名のとおり、事業者が介護サービスを提供した際にもらえる報酬のことです。その出所は介護サービスを受ける被保険者から1~2割。残りは私たち国民が納めた介護保険料から保険者(市町村)が施設へと支払います。

で、事業者としては、お給料を上げるためには売り上げを増やさなければいけないわけです。一般的な企業であれば、製品やサービスの値上げをしますよーとできるわけですが、この介護報酬は事業者の意志で値段を上げることはできないのです。介護報酬がいくらかというのは要介護度とサービス内容により、これらを決めるのは国なのです。これを公定価格といいます。

介護職への偏見も薄給の要因かも

そうなると、そうそう売り上げを増やすこともできません。また、そもそもの介護報酬、つまり単価が低すぎるという議論もあります。もし、いつも150円で買っているペットボトルが、50円で売られているとしたら、それでは利益なんて出ないですよね?水を運んだりする人がいて、ペットボトルを作る人がいて、そこにかかる費用を考えれば完全に赤字になってしまうでしょう。介護の仕事も大枠としてはそれに近しい状況にあると言えるのです。

その点については、同じように公定価格、そして同じような仕組みである医療(介護)報酬の仕事として医師や看護師さんなどの医療分野がありますが、比較をしてみると介護報酬の単価の低さがわかります。事実、介護報酬は医療報酬よりも低い価格が設定されていました。同じような仕組みで働いていながら、医師や看護師は高給、介護職は薄給となっているのにはそのような理由があったのです。

その背景には、医師や看護師は高度な専門スキルを必要とする仕事、一方で介護職はスキルがなくても誰でもできる仕事という考え方があるようです。だから、基本的な介護報酬が医療報酬より低く設定されているというわけです。なんとなく、そういったイメージを持っていた方も多いのではないでしょうか?

介護職に高度なスキルは本当に不要?

確かに、医師や看護師に比べると、介護職の門戸は広く開放されています。介護職員初任者研修という資格はありますが、
それは看護師資格や医師免許と比較をすると、取得は簡単なものになっていますし、
介護職には年齢も前職も本当に幅広い人材が集まっています。

しかしながら、ここ数年介護職の方や介護施設でのさまざまな事件を見るに、介護の仕事にも高いスキル、そして高い精神性が必要となることが知られてきているのではないかと思います。介護職は決して楽ない仕事でもスキルが不要な仕事でもありません。介護職の人はもちろん、それ以外の世間がそういった見方をする必要があるのではないかと思っています。

パートさんが多いのも低賃金の要因

もう1つ、介護業界の給与が低い理由としてはパートさんが多いこともあるでしょう。
施設職員の場合にはおおよそ10~20%程度、在宅サービスの場合には約40~50%が非正規職員のパートさんだといわれています。やはり非常勤職員となるとどうしてもお給料は上がりづらいものです。

介護職はどの施設で働くにしても、介護職員初任者研修の資格があれば、基本的に正規職員として採用されることは可能です。ただ、日勤・夜勤、遅番・早番といった形で柔軟な働き方ができ、資格取得が決して難しくはない仕事ですから、どうしてもパート職員として採用されるというケースも多いのです。

 

どうすれば昇給できるのか?

とはいえ、もちろんお給料をアップさせる方法がないわけではありません。一番簡単なのは、資格を取得することでしょう。3年の実務経験、そして試験・実技で合格すれば、上級資格である介護福祉士の資格を取得することができます。

また、管理職ややリーダーなど、役職を任されるようになると役職手当も支給されるようになります。手間も苦労も増えますが、施設でしっかり働き、周りから認められることが昇給の1つのチャンスになるはずです。

業界全体から給料増を求める声

加えて、冒頭でも書きましたように最近では給料が安い介護職の現状に対して、業界団体も積極的に声を上げています。すでに介護職員処遇改善加算という取り組みが始められていますが、今後も介護職の処遇改善や給与水準の引き上げが行われる可能性は大いにあるでしょう。

さらに、最近は施設によっては、なるべく給与を高くして優秀な人材を取り入れたいと考える会社も多くあります。さまざまな会社の理念や給与を見て、高待遇な施設を探して転職をするというのも非常に有効な方法だといえるでしょう。

介護職員処遇改善加算とは

ちなみにですが、上に記載のあった介護職員処遇改善加算とは、介護職員の低賃金を改善するために2012年に導入された制度です。介護職員の給料アップを自治体に支援してもらえる制度になります。ただ、すべての事業所で行われるわけでも、すべての職員が対象になるわけではありません。実際の支給には要件もあり、行うかどうかというのは経営層のさじ加減に左右されているというのが実態です。

 

 

以上、介護職のお給料と年収について考えました。

お読みいただきありがとうございました。